Kiyotan diary
きよたんの成長日記

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5月のGWの時期に、フェリーに乗って愛媛県へお出かけになったことはありますか?
着岸を知らせるアナウンスに身支度を整え、デッキにお出になった時、何ともいえない香りが漂っているのに気が付かれたことと思います。

実はこれ、柑橘の花の香りなんです。
この香りで、「愛媛へ帰ってきたんだ」という実感が湧くという帰省客も多いと聞きます。それほど、愛媛の風土に溶け込んでいる、初夏の風物詩でもあります。清見タンゴールをはじめとする三崎の柑橘も、ちょうどこの頃開花を迎えます。それはまた、1年近くにも及ぶ清見栽培の始まりでもあります。

きよたんの成長日記

5/3 清見タンゴールの花

連休期間中に開花盛期を迎えました。
花が小さいからか、他品種に比べて寿命は短く、2~3日程度で散ってしまいました。

5/14 落弁後の清見タンゴールの花

花びらが落弁した後の花の様子です。
果実になる部分の大きさはまだ数mmです。

咲いた花全てが結実するわけではなく、一部は自然に生育が止まり、落果していきます。

6/4 清見の幼果

この頃の果実の成長は著しく、果樹園に足を運ぶたびに、大きくなっていることが実感できます。
外観も柑橘らしくなってきました。

6/28 清見の果実

この頃から果実を減らす摘果という作業を行います。
傷がついたり、多すぎる果実を落とすことで、残った果実に少しでも多くの養分が分配されるようにします。

7/17 清見の果実

梅雨の雨を受けて、さらに大きくなりました。
この頃はまだ少雨の影響はなく、肥大の状況はほぼ平年並みで推移していました。
清見は大きくなると枝から果実がぶら下がるようになります。

8/28 清見の果実

7月以後はまとまった降雨がなく、肥大は緩やかになりましたが、それでも重くなった果実が枝から垂れ下がってきました。
これは清見の樹の特徴です。

10/30 着色始期の果実

果皮の緑色が抜け始め、着色が始まりました。
もう少し着色する11月中旬頃から袋かけを行い、冬に備えます。